洋書

"Grandfather's Journey" by Allen Say

作者は日系アメリカ人。日系移民の話(細かい話ではなく、おおまかな人生について)を押し付けがましくなく描く作品が多い。これも、若い頃アメリカに渡った祖父が…という話。アメリカの風景、日本の風景が、穏やかにきれい。

"How to Be" by Lisa Brown

これもかわいらしい内容。この作家さんの第一作らしい。姉弟が、「熊になるには」「猿になるには」…と色々遊ぶ。色使いも、内容とあいまって、楽しい。Sendakの、"A Hole is to Dig"を今風にした感じかなあ。(これ、超おすすめ。)

"The Sound of Colors" by Jimmy Liao

これはいいです!(か、買おうかなあ…。)1年前に視力をなくした女の子。勇気を出して地下鉄に乗ろう。到着する色々な世界への少女のイマジネーションが、それはもう色彩豊かで美しくて。少しイラストっぽい絵柄ですが、ともかく色がきれい!! 最後のペー…

"Pezzettino" by Leo Lionni

好きな絵本作家さん、Leo Lionniの新作。ちっこい橙色の四角形が、自分はもっと大きいのの一部なんじゃないかと、あれこれ大きいのに聞いて回ります。表紙の絵は、大きいのが話しかけられてるとこ。なかなか自分が一部であるような大きいのが見つからなくて……

"Monkey Soup" by Louis Sachar

Louis Sacharの絶版本。図書館で借りて。小さい女の子が、風邪をひいたお父さんのために一生懸命スープを作る。という。ほのぼのでかわいらしいお話。Louis Sachar にしてはパンチがきいてなくて、普通すぎて売れなかったんだろか。

"Twits" by Roald Dahl

お久しぶりの再読。(にーさんのお薦めもあり。)やっぱ来てるなあ、ダールは。えげつない描写が最高です。この夫婦は結構仲良いよね、度が過ぎるとはいえ手のかかるprankを相手に仕掛け続けるのは、相手に興味があってこそだよねえ。(あまり賛同がえられな…

"The Selfish Giant" by Oscar Wilde

劇作が好きらしい兄さんが適当に選んできた素材がこのオスカー・ワイルドの子供向け短編で、えーと、あっとまさにこれだ! 簡単で短いのですぐ読めます。あとこことか。以降粗筋とネタばれ(?)。

"Ghost World" by Daniel Clowes

図書館から借りて、読了。全体的に、とても面白いです。映画よりははるかに小汚い娘っ子達がはるかに口汚く文句垂れまくりながら迷走しまくってて、もっと生々しい。とにかく「どこか遠くへ」という青春物。登場人物もみんなキテル(というか多くは普通であ…

"THE KIDNEY-SHAPED STONE THAT MOVES EVERY DAY" by Haruki Murakami

New Yorker サイトより。これも、『東京奇譚集』からみたいですね。(あと2編で全部だ。)この、「引き受ける」感というか、コミットメントを恐れない流れは、最近のものですね。上のスパゲッティと対照的だ。この短編は、作中の作家が主人公で短編を書くと…

"THE YEAR OF SPAGHETTI" by Haruki Murakami

New Yorker サイトより。『カンガルー日和』に入ってたかなあ。偉大なる関わらないぞ感というか「僕をほっといて」感が強い。作者に実話にちかいとすると、私が生まれた年に作者はスパゲッティを作りまくってたのかあ、と。

A SHINAGAWA MONKEY by HARUKI MURAKAMI

村上春樹の、原題「品川猿」、「東京奇譚集」という本の一遍の翻訳らしい。友達のJSが、New Yorker のサイトに載ってて面白いから読め、と教えてくれた。 (彼女は自国では先生なので面倒見が良いのです。) 読むとほんとに面白かったす(^_^)。自分の名前を時…

Da Vinci Code by Dan Brown

朗読CDの聞きながら読みで読了。まあ、読み始めの印象どおり。全体の印象は、映画の"National Treasure"。(この映画の方が、歴史の浅いアメリカ人の夢丸出しで、すがすがしい。) 以降は、主に悪口と、もしかするとネタばれになるかも(気をつけてますが)…

"Martin Luther King"

だいぶ前に友達に貰ってた、キング牧師の本。これを機にようやく読みました。ペンギンのレベル分け語彙制限本(GR)。大雑把にキング牧師の一生や公民権運動の流れを知るのにはよいかと。演説の背景も分かるし。正直言うと、ただ事実の羅列という感じで、あ…

"Tuesdays with Morrie" by Mitch Albom

とても面白いです。評判どおり。読みやすいPBとしてもあちこちで目にするけど、ほんとに読みやすいし、audio bookもとてもよいです。

New Yorkerに載った、村上春樹の短編。

"Where I'm likely to find it" by Haruki Murakami。New Yorkerを購読している韓国人の友達がコピーしてくれました。 ある女性が私立探偵(?)に事件を説明するところから。義理の父親が不慮の事故だか自殺だかで亡くなり、その後自分の夫が突然マンション…

Uzumaki by Junji Ito

映画にもなってた本ですね。初めて読んだけども、かなーり面白かった。町中、渦を巻いていくお話。人物部は楳図かずおをちょっと美しくしたような絵柄。この本で最後のエピソードの髪が渦を巻く話はその描写が特に美しい。話も狂ってるのに整ってて、この人…

"Burned Alive:A Victim of the Law of Men" by Souad

なんでこの本買ったんだろう?アマゾンの書評でみかけたのかなあ?と出所も覚えてませんが、すごい本です。(後で思い出しました、Amazonで、人類学の授業の教材の本から辿ってて見かけたんだった。) 主人公は17才で恋に落ち妊娠したことで、家族の名誉を傷…

アルジャーノンに花束を。

"Flowers for Algernon" by Daniel Keyes。大人向けPB読み歴が浅いのでベタベタなの読んでます。飛行機で半分くらい読んでました。なんとも切ない話。色々な読み方ができると思うけども、特に後半は万人にとっての「老い」と重ねて読む。一時帰国で、高齢の…

童夢、すごい!

"Domu: A Child's Dream" by Katsuhiro Otomo。すごい!説明的な台詞がないところで物語が進み、迫力で伝わる。(今さら?(^-^;)ですかね。実は、読んだの初めてで。Akira借りないと。

アトム3巻

世界で一番強いロボットが他のロボットと戦って壊しまわり、敵わないと思ったアトムが100万馬力にしてもらいたがるけど…。新旧入り混じった作品で絵柄が全然違う。いずれも、ちょっと変なテイストの話かと。 しかし、半分中身が見えてるこの表紙、昔、家庭教…

Hellsing

眼鏡を買ったとたん、性懲りもなく漫画読み(^-^;)。結構面白いですね。設定とか。血生臭いけども。絵の歪みが、かえってオサレです。登場人物みんなが眼鏡かけてるなあ。

I want to be a cowgirl

by Jeanne Willis, illustrated by Tony Ross。都会暮らしの女の子が、カウガールになりたいとお父さんに訴えかける。絵がいい。

Pete's a Pizza

by William Steig。雨の日に外に遊びに行けないピート君をお父さんがピッツァに見立てて、、、。もう、むちゃむちゃ好き。とってつけたような、変な「ほのぼの」「なごみ」「いやし」みたいのがなくて、本物!なのです。図書館に行くとしょっちゅう見てしま…

少佐ラブ。

"From Eroica With Love #1" by Yasuko Aoike。そういえばこれは1巻目で出た主人公が消えていなくなるのでしたね。戦車盗む話とか、懐かしい。個人的には面白くなるのは4巻目くらいからかなあ。しかし、英語を喋るエロイカと少佐は感慨深い。少佐はドイツ語…

火の鳥、未来編

"Phoenix -A Tale of The Future" by Osamu Tezuka。面白いなあ、やっぱし。すごいのが、英語で読んでもなんら違和感を感じないこと。扱ってる題材にもよるのかもしらんけど。翻訳者もかなりいい人を使ってるのに違いない。(今まで読んだ中では、手塚治虫と…

"Marmaid Saga #2"

これで一通り、人魚シリーズの翻訳版読了。

"Fahrenheit 451"

by Ray Bradbury。何冊も並列で読むタイプなので、この本は結構後回しにされて長くかかったような。再度映画化されるっていう話はどうなったんだっけ。ブラッドベリは、読めば読むほど、「アメリカの作家だなあ」という印象が強くなる。というよりは、高校・…

"A Bear Called Paddington"

by Michael Bond。パディントンいいですねえ。ペルーからやって来てパディントン駅で途方にくれてる熊と、ブラウン一家の出会いから。かわいい熊というよりは、ちょっとおっさんぽくて、慣れない異国生活でやれやれ、と困惑しつつマイペースで愛嬌たっぷり。…

"The Curious Incident of the Dog in the Night-Time"

by Mark Haddon。ほんっとに、名作。*1どこにでもあらすじや感想が落ちてるので、割愛。理系の人にお勧めです。 朗読は、最初は若い高めの男性の声でちょっと違和感があったけども、聞くうちに主人公のChristopherとしか思えなくなってきて、「この人すごい…

"The Ghost in the Mirror"

by John Bellairs, Brad Strickland。 "The House With a Clock in Its Walls"(ISBN:0142402575)から続くシリーズ物第四作。 三作目と同じく、Rose Rita とMrs. Zimmermannが活躍。John Bellairsの死後に、草稿を元にして、別の児童書作家で彼の大ファンでも…