"Tuesdays with Morrie" by Mitch Albom

とても面白いです。評判どおり。読みやすいPBとしてもあちこちで目にするけど、ほんとに読みやすいし、audio bookもとてもよいです。
読み終わったのは数日前だけど、書くのを忘れてました。ダンナとmentorについて飲みながら話してて思い出した。年末からお正月にかけて、家事をする時にaudiobookの方を何度も聞いてたので、改めて本を読んでもあまり新鮮味がない(^-^;)。朗読で聞く方がパワフルですし。本で読むと、色々と自分の経験とかふらふら考え込んだりして、それはそれで醍醐味ではある。
内容は、死を前にした大学の頃の恩師のところに、人生の転機を迎えた元の教え子が通って、色々と対話をするというもの。Morrie先生の逸話や子供の頃の話や、TVインタビューなど交えながら。この先生がとても素晴らしい。教え子の方は、本当に普通のアメリカ人という感じ。(読み手を意識して、「普通のアメリカ人像」にしてるのかなあ、とも思えるほど。)人生について、家族について、老いや死について、がテーマ。
特に、アメリカに来てから、この国の"independent"であることを極端に重要視する文化が、老いの問題を難しくしていると感じていたので、アメリカ人側からの回答としてとても興味深く読めた。幾つかの視点は、radicalとも言えそうな。Morrie先生は少し東洋文化(宗教)にも傾倒していた節があるので、東洋の考え方も巧く取り込んでいる。その辺りを気にせず、日本文化の中で読むと、なんか「ちょっといい話」みたいになる気もする。まあ、正しい読み方とかないわけで、それで十分なんですが。
前も書いたかな、Morrie先生は私が世話になった別の人を思い起こさせて(同じくユダヤ人で姓も同じ、職業も同じ、住んでる場所も近い)、思わずその人に感想文のメールを書いてしまった。
Tuesdays with Morrie: An Old Man, a Young Man, and Life's Greatest Lesson
今回、本を読みながら聞いてないので、audio book が右のものかどうか不明。著者自身による朗読だし、聞いた後で本を読んでて、「あれ、ちょっとエピソード違う?」という部分もあったので、多分Abridged 版の右のかなあ。朗読、とてもよいです。滑舌も声も張りがある非常に聞きやすい朗読。最後に、実際のMorrie先生との会話の一部が再録されていて、これも非常に良い。(Morrie先生の方は、病気もあるし、聞きづらい。声はJoseph Campbellみたいな。言うことも似てるし。)この実際の会話の方を聞いていると、Mitch Albomが、とってもうまく(きれいに)まとめているなあとも感心。(まあ、読ませどころ・売りどころを心得てるというか(^-^;)。)
去年かなあ、映画の方も見ましたが、これまた素晴らしくよい映画でした。ニューイングランドの美しい景色と、Jack Lemmon 演じるMorrie先生と。作者のMitch Albomの印象やエピソードは少し違いますが、映画の印象は、本全体の読後感と、ほとんど同じでした。