"THE KIDNEY-SHAPED STONE THAT MOVES EVERY DAY" by Haruki Murakami

New Yorker サイトより。これも、『東京奇譚集』からみたいですね。(あと2編で全部だ。)この、「引き受ける」感というか、コミットメントを恐れない流れは、最近のものですね。上のスパゲッティと対照的だ。この短編は、作中の作家が主人公で短編を書くという、劇中劇(作中作?って言葉ないか)の構成で、実生活と作品との呼応が興味深い。もちろん、女性の正体も。(でも、昨日の"A Shinagawa Monkey"もそうだけど、まとまり過ぎというか分かり易過ぎでは、という気も。英訳のせいかなあ。英訳だと、訳者の解釈が反映されて、より分かり易くなる傾向があるので。)
でもなんか、もう、『やれやれ、と僕は思った。』とかがなくなっちゃったとすると、寂しいなあ。