"Fahrenheit 451"

Fahrenheit 451
by Ray Bradbury。何冊も並列で読むタイプなので、この本は結構後回しにされて長くかかったような。再度映画化されるっていう話はどうなったんだっけ。ブラッドベリは、読めば読むほど、「アメリカの作家だなあ」という印象が強くなる。というよりは、高校・大学の時には、そういう側面を全然意識してなかったのが、アメリカで暮らすようになって否応なく気になるようになったんだろな。
この話は焚書の話なので、本を読む者にはたまらない描写も多いけども、最後の部分は別の意味でたまらない。自分の隠された夢を暴かれるような、罪悪感も感じるような。『ピカソの絵』の短編と同じ、このテイストがたまらないです。
朗読は、Michael Prichardによるもの。これを聴きながら読んだけど、まあボチボチのレベルかと。中年男性の張りのある声質で、ちょっと押しが強い感じが、個人的に好みでない。(でも、今アマゾンとかで手に入る朗読は、著者本人のもののようですね。)