Da Vinci Code by Dan Brown

朗読CDの聞きながら読みで読了。まあ、読み始めの印象どおり。全体の印象は、映画の"National Treasure"。（この映画の方が、歴史の浅いアメリカ人の夢丸出しで、すがすがしい。）
以降は、主に悪口と、もしかするとネタばれになるかも（気をつけてますが）、なので、読みたくない人は読まないでね。
薀蓄の部分や宝探しの謎解きの部分は、とても楽しいです。が、よくあるTV番組のような、例えば「着せ替え番組とかで野暮ったい人が変身、さてどうなる！？、という時にコマーシャルが入る」、そういう手が至る所に使われて、あざとい。「ぐいぐい読める」とか"page turner"などの言い方があるけども、この本は、内容でよりもそのベタな手法で読ませようとする感じ。謎の人物も、「この人だろうなあ、でもちょっと辻褄が合わないし納得いかんけど、この本だったら、そうなんだろうなあ」と思ってたらそいつだった。。（でもその人の行動の大部分は辻褄合わんよね。ああネタばれしそう。）
と辛口だけど、まず期待しすぎたのがよくなかった。あと、聞きながら読みは自分のペースじゃないので色々考えたり想像する余裕があったのが、まずかったかも。日本語で高速で流し読んだら「すごい面白かった！」と言えたかも。。
朗読CDは、まずまず。ちょっと単調なので繰り返し聞こうという気にはならないかなあ。ベースがアメリカ英語、スペイン・フランス・イギリス・スコットランド訛りの英語、あとスペイン・フランス語を一人がやっているのがすごい。イギリス御貴族様の話し方がいかにもで特に楽しい。（例の謎の人物は、正体が知れる前に、電話での会話の場面があって、本だと声は出ないからどうってことないけど、朗読だとそこでネタばれにならなっちゃうから、そうならないようにと読む人の苦労が伺えます。）