2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『詩人の墓』谷川俊太郎

『はだか』谷川俊太郎

全てひらがな。 分かち書き(読みやすくするためのスペース)もほとんどないのに、つまることもなく誤読もさせられなくてすごい。 というような点は、詩集のすごさを順に挙げていったら、25番目くらいになるのかもしれませんが。

日本語を強化するには詩かなあと。

"すてきな三にんぐみ" Tomi Ungerer(トミー・アンゲラーまたはトミー・ウンゲラー) (著)、いまえ よしとも (翻訳) ★★★★

絵がいい! 訳語が楽しい! この作家は絵も話もクセがあって、妙に気になって手にとってみてしまうんですが、「ゼラルダと人喰い鬼」とか、面白いけど子どもにどうなのいや子どもにこそ面白いのかお母さん方が眉をひそめそうな気もするけどまあ面白いからい…

"Alfie Gives a Hand" Shirley Hughes

上記の本で使用されている洋書。

『絵本翻訳教室へようこそ』灰島 かり ★★★★☆

思わぬ良書。「思わぬ」は失礼かもしれませんが、ファンシーな表紙に先入観を持ってしまってました。 物語の読み込み、適切な訳語の選び方、出版翻訳の収入と厳しさ、出版社への持ち込み方まで、分かり易い語り口でていねいに説明されています。絵本に限らず…

『ギリシア神話を知っていますか 』阿刀田高 ★★★☆

「お話」の勘所というか面白いところをかいつまんで紹介する、という点では素晴らしい入門書。美人の描写がコテコテで、ちょっと引きます。(読みやすくはあるんですが。。)

『新約聖書を知っていますか』阿刀田高 ★★★

『旧約〜』に比べていまひとつな印象。なんでだろ。日本でも信者が多いし、距離感が難しいんでしょうか。(奥様もクリスチャンらしい。) 前日の『怖い絵』には、ティントレットの『受胎告知』と対象比較のためにフラ・アンジェリコの『受胎告知』が掲載され…

★★★★

「大学時代って、結構楽しかったなー」としみじみした1冊。

『怖い絵』中野 京子 ★★★★☆

西洋絵画20作品を解説した本ですが、描かれた時代の背景、絵の題材、題材の背景や解釈、画家、などで「怖い」側面を切り口に紹介しています。有名な絵が多くてとっつき易いし、特に時代背景や画家について「そうなんだ」という話が多くて面白かったです。(…

『荊の城』上、サラ・ウォーターズ ★★★★☆

再読。2年くらい前に読んだはずで、面白かったという思いと大体の背景の記憶はあるのですが、筋を完全に忘れていて、初読時と全く同じ箇所で「なんとそうきたか!」と驚いてしまいました。ある意味、幸せな読書ですが、、、年取ったなあ…。 ネタばれしない程…

『ほんの豚ですが』佐野洋子 ★★★

ほんの豚です。 そういえば、ドイツでは豚が幸運のしるしです。 色々な動物を素材に、イラストと、詩のような童話のような文章が添えられているつくり。 気に入ったのを1つ。 犬の章です。 犬 幼稚園で男の子と女の子がキスをしていた。おれはいいと思う。 …

『シズコさん』佐野洋子 ★★★★★

読んだのは少し前ですが、記録に残すために。この本すごいです。佐野洋子さんすごいです。

『半身』サラ・ウォーターズ  ★★★☆

再読。ヴィクトリア朝時代のロンドンを舞台に監獄慰問と交霊会を手記風に綴った歴史ミステリー小説。 これは結末もなんとなく記憶に残ったまま読みましたが、再読でも面白いです。時代の風物が手に取るように描写されてます(杉浦日向子さんの江戸モノを読む…

国会図書館デビュー

調べ物があって、国会図書館に初めて行きました。 開架がないので、図書館としてはさびしいですが、ピンポイントに物事を調べたい、既にあたりをつけた図書を見る、という目的ではすごく便利です。(いずれにせよ、国会図書館のページで前もって確認しておく…

子ども用の独独辞書

1冊、独語学習者におススメの、子ども用の独独辞書をはっておきます。(独アマゾンで、「なか見!検索」(Blick ins Buch!)ができるので、雰囲気がだいたい分かると思います。ISBN番号は万国共通なので、独アマゾンで番号で検索すると一発で出ます。アマゾ…

久々にドイツ語メール

ドイツでの友人から連絡があり、共通の友人が連絡ないから心配してたよーと言われる。筆不精なうえにドイツ語を書くのが億劫で書いておりませんでした。重い腰をあげてメールする。

「グーグーだって猫である(2)」大島弓子

そういえば渡米前に1巻は読んでいました。帰国後、映画になったりブームとなっているようなのを見聞きして、へそ曲がりに読んでなかったのですが。感動でした。天才漫画家はもう神様のようです。(ありがたいことに天才漫画家という属性を備えたまま。)

「パンプルムース氏のおすすめ料理」マイケル・ボンド

「くまのパディントン」作者によるユーモア・ミステリ。ポアロやネロ・ウルフといった美食探偵が好きなので期待しましたが…。確かに、美食部分は秀逸です。超おいしそうです。ここまでおいしそうなのはなかなかありません。美食・お色気・猟奇描写がぎゅうぎ…

ブックオフには魔物が住む

先月引越したのですが、引越した先は、ブックオフ総本部のある場所だとかで、ブックオフもハードオフもまあまあサイズのお店があります。来月半ばには隣の町田で史上最大規模のブックオフが移転開店するそうで、その在庫整理でしょうか、結構な冊数の50円均…

夜愁

サラ・ウォーターズはいいなあ。「荊の城」が一番好きですが。これも十分よかった。

ブログ再開?

少なくとも、本とDVDのタイトルだけでも貼っていこうと思う日々。文章がさらに下手になってるし。

聖書入門に2冊

とりあえず、目ぼしい部分を頭に入れようと、ざっくり読みました。 「マンガ版 聖書旧約・新約物語」(樋口 雅一、山口 昇)。意外と面白い。説話(たとえ話)の部分が楽しい。一番共感できるのはヨナ書のヨナさん。それにしても、神様は自分勝手で嫉妬深く…

へんないきもの

DVD

なぜかあちこちの図書館にある、へんないきもののDVD。 よりぬきの方が面白いかなあ。よりぬきなだけに。さすがNHK、資料が豊富。

「物語論で読む村上春樹と宮崎駿――構造しかない日本」 (大塚 英志)

この本の内容をざっくり言うと、「村上春樹も宮崎駿もジョセフ・キャンベル−スターウォーズ系の流れに乗った物語(英雄譚)だし、だからこそ海外で受け入れられてる(それ以上の意味や深みは無い)」が主旨のようです。