A SHINAGAWA MONKEY by HARUKI MURAKAMI

村上春樹の、原題「品川猿」、「東京奇譚集」という本の一遍の翻訳らしい。友達のJSが、New Yorker のサイトに載ってて面白いから読め、と教えてくれた。 (彼女は自国では先生なので面倒見が良いのです。)
読むとほんとに面白かったす(^_^)。自分の名前を時に度忘れする若い女性が、名前を取り戻す話。村上春樹の特に短編では、普通に幸せそうに見える人が、自分の中の暗闇に飲み込まれ食い潰される、という話が多いと思ったけど、この話みたいに気付きと一種の救いがあるのは最近の傾向なのかなあ。名前は自分だけのものだけど、同時に親が付けたものだったり受け継いできたものでもあるので、意味を考え出すと面白い。猿がまたいい。
えーと、あと、このNew Yorkerのサイトでは、彼の短編の翻訳が4編くらい読めるみたいですね。printer-friendly にして印字すると、結構字が大きくて隙間もあって、"A Shinagawa Monkey"で15枚になっちゃったので、目が悪くない人は2in1がいいかも。(いや紙をケチらなくていい人はそのまま印刷でいいんですが。)あと、英語翻訳本に関する村上春樹の英語サイトはここ