アルジャーノンに花束を。

Flowers for Algernon: Student Edition
"Flowers for Algernon" by Daniel Keyes。大人向けPB読み歴が浅いのでベタベタなの読んでます。飛行機で半分くらい読んでました。なんとも切ない話。色々な読み方ができると思うけども、特に後半は万人にとっての「老い」と重ねて読む。一時帰国で、高齢の祖母達に久しぶりに会ったからかもしれないなあ。知能と記憶力とは必ずしも同じでないのに、この本では同様のものとして描かれているからかも。
朗読は、かなりよいです。若めの男性の声で、"The Curious Incident..."に似た感じだけど、一般的には落ち着いて聞ける。知能とともに変化する英文も面白い。知能が低い頃のチャーリーの書いた文章はミスだらけ、でも朗読を聞くと割と普通に喋っていて、音がある方が文意をとりやすい。まあ当然ながら私なんかが喋れる以上に、知能が低いチャーリーがまともに喋るし、簡単な言葉を使った表現力は参考になるくらいだし、そんな主人公と周りとのやり取りなんかも、色々と身にしみて切ない。(この辺りも、"The Curious Incident..."と重なるなあ…。)