短編

The Luck of Roaring Camp

"The Luck of Roaring Camp" by Bret Harte。カリフォルニアの金鉱で荒くれ男達に混じって1人いた娼婦が子供を産んで死んでしまう。生んだ父親の分からない一人の子供が、男達の荒んだ生活・精神を変えていくが…。オリジナルはかなり語彙が難しい。ちょこち…

Aria

"Aria" excerpt from "Hunger of Memory: The Education of Richard Rodriguez" by Richard Rodriguez。明日のクラス用。作者はメキシコからの移民の子供。言語・教育に焦点をあてた自伝。アメリカでの教育を受けるなかで自分のルーツを一度捨てようとし、両…

マーク・トゥエインより

excerpt from "Life on the Mississippi" (chapter 4-7) by Mark Twain。おかしみがあって、とても面白い。「話芸」といった感じ。

Mystery of Heroism

"Mystery of Heroism" by Stephen Crane*1(1871-1900)。南北戦争北軍の若い歩兵の話。売り言葉に買い言葉で危険な場所の井戸に水を汲みに行くも…。"Heroism"とは何か、を問う話か。 *1:アメリカの最初のリアリズム文学者。広く認められる前に夭逝。この短編…

最後の一葉

"The Last Leaf" by O. Henry。超有名な「最後の一葉」。大学の頃、O. Henry の短編集をまとめて読んで以来、「捻りの公式」みたいな展開にほとほと食傷してしまって、嫌いな作家になっていた。しかも「最後の一葉」のお涙頂戴物なんてうんざり、と思ってた…

Young Goodman Brown

"Young Goodman Brown" by Nathaniel Hawthorne。宿題で表題作のみ。一回目通読したらば撃沈。時間に余裕があったので、珍しく単語など割と丁寧に調べて読む。これは面白いです。幻想文学とかになんのかな。ニューイングランドの魔女狩りで有名なSalemの村。…

ミステリーの古典ね。

"The Purloined Letter" by Edgar Allan Poe。木を隠すなら森。しかし、オリジナルを読むと、詩人が尊敬されないことへのポーの恨み節、といった感じ。Dupinがつべこべ言ってるのがかなり読みづらい。

Paul's Case

"Paul's Case" by Willa Cather。ESL版とオリジナル。やはり筋だけのESL版は話自体が安っぽくて浮世離れして感じられる。劇場の音楽や美しい人工物にだけ真実を感じ、実際の生活や学校などに対する現実感を失ってしまった少年の辿る悲劇。今時だとこういう子…

The Sojourner

"The Sojourner" by Carson McCullers。色々な国で暮らし、恋人はいても家族を持たない男が、父親の葬式で久々にアメリカに帰り、立ち寄ったNYで分かれた妻に出会う。再婚した彼女の新しい家庭に招かれ、裕福で幸せに満ちた彼女の様子を見て、自分の生活の…

Hills Like White Elephants

"Hills Like White Elephants" by Ernest Hemingway。初ヘミングウェイだ〜。スペイン旅行中のアメリカ人カップルがabortionのことを遠まわしに食い違いながら話す。コミュニケーションの断絶がテーマか。"White Elepahnt"とは、価値が高いが維持にお金がか…

Godliness

"Godliness part3,4" from "Winseburg Ohio" by Sherwood Anderson。クラスで中途半端に読んだので最後まで。やっぱpart4までで、起承転結というかまとまった一つの話ね。しかし暗い。でも割と好き。

Godliness

"Winesburg, Ohio" by Sherwood Anderson より、"Godliness-A Tale in Four Parts"のpart1,2。教会の説教師となるべく勉強してた男が、戦争で兄達全てが亡くなったことにより突然田舎の農場に呼び戻される。敬神と所有欲と自己中心性が強く結びつき、その強…

Transcendental Wild Oats

"Transcendental Wild Oats" by Louisa May Alcott(1832-1888)。「若草物語」を書いたアルコット女史作。Transcendentalismに傾倒して父親が家財を投げ打って一家(4人の娘)を引き連れて自給自足のコミュニティ作りを開始。真摯な父親や俗世的な面を残すリ…

たそがれ清兵衛

「たそがれ清兵衛」藤沢周平。実は前回帰国時に友達に結構いいよと言われて持ってきていたのが放置状態であった。表題作のみ読む。いいじゃないですか。(映画より。)とぼけた味の主人公に、押し付けがましくなくて地味やおかしみがにじむような文章。(し…

To Build a Fire

"To Build a Fire" by Jack London。ゴールドラッシュでカナダに行った男が、厳しい自然と寒さの中キャンプ地に戻ろうとするが…。ESL版とオリジナルを読む。言葉を簡略化し粗筋を追えるだけのESLでは、Jack Londonの凄さは全然伝わらない。以前に同じ作者の"…

The Brown House・・・陰気くさい。

"The Brown House" by Hisaye Yamamoto(1921〜)。著者はアメリカで日系二世として生まれる。真珠湾攻撃後には多くの日系アメリカ人が沿岸から離れた各地強制収容所に収容される。彼女はアリゾナの収容所に送られたが、そこで発行される新聞に寄稿することか…

The Lady, or The Tiger?

"The Lady, or The Tiger?" by Frank R. Stockton(1834-1902)。1882年に書かれた有名な短編らしい。問題作、問題作といわれていたので楽しみにしていたけども、インパクトでは、"The Lottery"の比ではないような。Barbaric対Civilizedという対比だけど、どう…

The Typewriter

"The Typewriter" by Dorothy West(1909-1998)。黒人女性。19歳の時に書いたこの小説が文学賞を受賞し広く認められ、Halem Renaissanceという1920〜30年代のアフリカンアメリカンによる人種差別撤廃を掲げた文学的なグループに参加。19歳で中年男性の疲れと…

All Summer In a Day、ブラッドベリ

"All Summer In a Day" by Ray Bradbury。上と同じ短編集収録。子供の視点で書かれていてかなり読み安い。ブラッドベリについてよく使われる「郷愁」「望郷」「メランコリック」といった言葉よりも、ずっと強い、肉体的な切実な渇望が伝わってくる。子供なら…

ピカソの絵、ブラッドベリ

"In a Season of Calm Weather" by Ray Bradbury。短編集、"A Medicine For Melancholy"収録。とり憑かれたかのようなピカソの愛好家と、画家本人との浜辺での思いがけない邂逅。描写に鳥肌が立ちました。ブラッドベリをもっとしっかり原作で味わえるだけの…

The Loudest Voice

(宿題なわけですが・・) "The Loudest Voice" by Grace Paley。ユダヤ系アメリカ人女性詩人による短編。恐らく筆者自身の子供時代の思い出。ほとんどユダヤ人ばかりのコミュニティの中で小学校でクリスマス劇をやることになり…。彼女自身の子供時代の孤独…

いかれてるブローカー

"The Romance of A Busy Broker" by O. Henry んなわけないじゃん!と。O. Henry は銀行に勤めてたんだけど横領で捕まって、刑務所で服役中に色々書き始めたそうです。

孤児のプール

"The Orphaned Swimming Pool" by John Updike

"hands"

"hands", in "Winesburg, Ohio"(1919) by Sherwood Anderson 単語がムズカシメなのと内容が凝っていて、3回読む。読むだけの価値はあります。