Young Goodman Brown

Young Goodman Brown and Other Short Stories (Dover Thrift Editions)
"Young Goodman Brown" by Nathaniel Hawthorne。宿題で表題作のみ。一回目通読したらば撃沈。時間に余裕があったので、珍しく単語など割と丁寧に調べて読む。これは面白いです。幻想文学とかになんのかな。ニューイングランド魔女狩りで有名なSalemの村。既に魔女狩りの時代は遠い過去のようだけれども、その影響が強く残っていることが見て取れる。一人の善良な若い男が、一夜だけ森の中で過ごす。その目的は読者には明かされないし本人にすら定かでないように見える。この森で一人の不吉な老人と出会うことから始まり、夢か現実か定かでない悪夢のような夜を過ごすことになる…。とまあ、私が粗筋書くと陳腐になっちゃうけども、文章がパワフルで、実際に読んでなんぼな作品。古典的名作は侮れないなあ。特に短編というせいもあるのか、みっちりと綴られたタペストリーのよう。英語学習という観点からは、言葉は古いし私には難しすぎるし、「読み流せるレベルの本が一番」という私の信条には反している。なので、こういう本こそ、勉強のために読むんじゃなくて趣味で楽しく読んでけばいいんだなーと思う今日この頃。