"すてきな三にんぐみ" Tomi Ungerer(トミー・アンゲラーまたはトミー・ウンゲラー) (著)、いまえ よしとも (翻訳) ★★★★

すてきな三にんぐみ
絵がいい! 訳語が楽しい!


この作家は絵も話もクセがあって、妙に気になって手にとってみてしまうんですが、「ゼラルダと人喰い鬼」とか、面白いけど子どもにどうなのいや子どもにこそ面白いのかお母さん方が眉をひそめそうな気もするけどまあ面白いからいいか、という感じです。

『絵本翻訳教室へようこそ』灰島 かり ★★★★☆

絵本翻訳教室へようこそ
思わぬ良書。「思わぬ」は失礼かもしれませんが、ファンシーな表紙に先入観を持ってしまってました。
物語の読み込み、適切な訳語の選び方、出版翻訳の収入と厳しさ、出版社への持ち込み方まで、分かり易い語り口でていねいに説明されています。絵本に限らず翻訳のヒントがあちこちにあります。
下記の1冊の児童書に沿って、ページごとに生徒の訳例と考察、著者訳が記載されています。自分でも訳しつつ、訳例と見比べながら読み進んでも、ある程度時間がとれれば1日で終了するボリュームです。

『ギリシア神話を知っていますか 』阿刀田高 ★★★☆

ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)
「お話」の勘所というか面白いところをかいつまんで紹介する、という点では素晴らしい入門書。美人の描写がコテコテで、ちょっと引きます。(読みやすくはあるんですが。。)

『新約聖書を知っていますか』阿刀田高 ★★★

新約聖書を知っていますか (新潮文庫)
『旧約〜』に比べていまひとつな印象。なんでだろ。日本でも信者が多いし、距離感が難しいんでしょうか。(奥様もクリスチャンらしい。)
前日の『怖い絵』には、ティントレットの『受胎告知』と対象比較のためにフラ・アンジェリコの『受胎告知』が掲載されてるんですが、阿刀田さんの本の導入部がその絵についてでした。こういうことがあると、記憶に残っていいです。