『不夜城の乙女』渡辺えり子。

ISBN:4152033487
図書館で禁断の日本語棚に近寄ってしまい、なんとなく渡辺えり子の名前が目に入り、「確か面白い役者さんだよなあ…」、とパラパラめくると、最初のエッセイの出だしがこれ。

 高校の頃、現代国語の時間に「私の将来の生活設計」という題の作文の宿題がありました。
 上京したら美少年を押し入れの中に閉じ込めて同棲し、炊事洗濯を皆やってもらって仕事に励みたいといったような事を書いて、それを見た父が怒りのあまり泣きながらなぐりかかるという事件にまで発展いたしました。

す、すごい!高校生でこんなこと書けるとは!器がでかい!
で思わず借りて読んでしまいました。読めば読むほど、私と多少似た面もあるけど器が何倍もでかくて、いかれている。さらに、芸術家のドロドロした訳分かんないパワーもあり、すっかりファンです。舞台を見てみたいなあ。