悪魔の辞典の、アンブローズ・ビアスでした。〈イギリス人だと思ってたよ・・・)

"An Occurrence at Owl Creek Bridge" by Ambrose Bierce(1842-1914)*1。巧妙なプロットの一作。北軍の兵士に橋の上で今にも縛り首にされようとしている南部の農民。彼は逃げることができるのか・・・?極限の精神状態からの視点とか、森の中で夢か現か分からず彷徨うとか、19世紀末〜20世紀初のアメリカ文学の十八番なのかな。(クラスの先生がそういうの好きなだけ?)

*1:どうも名前に聞き覚えがあると思ったら、「悪魔の辞典」の作者だった。履歴を読むと、短編作家・箴言だけでなく鋭い批評家としても活躍してたらしい。若い頃は南北戦争で戦い、兵士として生きるか文筆で生きるかをコインで決める。1913年の12月に、メキシコから「革命軍に参加している」という手紙が娘に届いたのを最後に、消息を絶つ。なので、1914年に死亡、と一応されている。