老人と海

The Old Man and the Sea
"The Old Man and the Sea" by Ernest Hemingway。クラスでヘミングウェイの短編を読んで、その平易な文体に驚き、結構読めるかもなあと手を出してみる。これまた読みやすかった。キューバの老漁師が何十日もの不漁続きの中、一人で海に出て巨大カジキマグロを釣るも…。老人の海での内省的・自制的な思考の描写、老人の目を通して見た厳しいけども不思議に優しい海の風景の描写、老人を一人尊敬する少年とのやりとり、などなど、とても面白く読めた。最後は少年と一緒に泣いてしまった。「淡々とした描写」「ストイックな」「力強い」という表現を良く聞くけども、読んでみると、もっと、なんと言うか柔らかくて色気のある本だなーと。それもまたビックリ。