トラウマにリフトにスキー!!!

2時間寝たあと、起床…。3人とも死にそうな顔をしている。ムリヤリちょっと食べた後、SCKさんの旦那さんが運転する車で、スキーに行く。いやはや久しぶりで緊張。10年くらい前にスキーで靭帯と半月板を痛めて入院とかリハビリで痛い目にあって以来。その後はTVでスキーのシーンとか見ても「かっこいい」より「怖い」と感じるくらいだったので行くのを迷ったけども、まあ無理そうなら麓で山を見ながら本でも読んでればいいかと。
3時間ほどかけて、お隣Vermont州の"MountSnowスキー場へ。寝不足な割には皆元気で、なぜか皇室の話などで車の中で盛り上がる。もう春だし、スキー場の駐車場に停めるまで、全然雪の上を走らなかった。
ついて腹ごしらえして、靴と板を借りて出陣。(しかしこの段階から緊張してたようで、後で見ると貸し出しの申込書の年齢を間違えて、なぜか2歳年上に書いていた…。)初心者用コースも山の上から出ていて、特に練習することもなくすぐにリフトに乗ることに。
しかーし!スキーの板などが全然さばけず、なんとリフトに乗りそこねてこける!リフトはエライ勢いで動いてるし(Expressのリフト。頂上まで大分距離あるので。)慌てて地面にへばりつく。頭の上を友人達の乗った座席が通りすぎる。係りの人がリフトを止めてくれて板を外してくれて助けてくれる。結構長い間リフトを止めてしまったようで、アメリカに来て以来、最も多くの人に影響を及ぼしたかもしれん。(影響っていうか迷惑だけど。)周囲の目がムチャクチャ痛い。ジーンズに普段着でなんじゃそりゃ、な格好だし。ともかくほとんど泣きそうでした。今思えば、列を離れて、とりあえず思うように動く練習をしてもよかったんだけど、誘導されるまま、二つ後の列に回される。すっげー緊張して頭が真っ白になりながら、小学生二人とリフトに乗る。気マズい沈黙がまた痛く、「迷惑かけてごめんね」てなことを言うと、10歳くらいの女の子に"No problem. Are you all right?"と無表情に大人びた返答をされる。10分くらいリフトに乗ってる間、「ああ、このままリフトから飛び降りて森の中に走って行きたい」とかそんなことを考えていた。降りるときもまた緊張。しかし、一応無事に到着。
ああ、なんでこんなとこ来ちゃったんだろう。麓も見えないし、見えるのははるかかなたの山ばかり。学生時代もそんなにスキーしたわけでもないので、滑り方もおぼろげで、SCK夫妻にボーゲンを教えてもらう。滑り始めると、もちろん怖いんだけど、、、結構楽しいじゃん。足もとばっかり見てるけど、変な力入ってて膝とか腿とか腰とか痛いけど、一応滑れる。たまに休んで、雄大な山の景色を眺めるといった具合。人も少なくて、当たるような心配もないし。滑れば滑るほど、楽しくなってきて、ウキウキしてくる。
麓まで降りて、またすぐ(緊張しながら)リフトに乗る。2回目からは足元ばっかりではなく雄大な景色を楽しみながら、止まることなく滑り降りる。と言っても、ボーゲンですが。どんどん気持ちよくなって、鼻歌が止まらない。(あれなんでしたっけ、2001年宇宙の旅でドッキング場面で使われる曲。あれがピッタリな気分で、ずーっと鼻歌歌ってました。)全部で5回くらい滑って、平地での移動とリフト乗るのは最後まで苦手でしたが、滑るのはすっげー楽しかった。

日本との違いは、とにかく景色が雄大。人が少ない。コースがむちゃくちゃ多くて(まあスキー場によるんでしょうが)、林に挟まれた狭めのコースが延々麓まで続く。「ファミリーゲレンデ」みたいな、初心者用のなだらかな丘斜面があるんじゃなくて、初心者用でも山の頂上から麓まで長いルートが幾つかあってびっくら。ああ、また行きたいなあ。

滑り終わって、帰宅。女3人が爆睡する間、旦那さんは黙々と運転を。(道を間違えてカナダの方に行ってたのに気付いて引き返したりしてたらしい。)起きて2時間くらいはしょーもない話をくっちゃべる。9時頃帰宅して、朝ほったらかしてきた家の片付けもしないで、寝る。