(火)寒い〜〜

昨日7日(月)は朝起きたらこの年一番の雪が積もってびっくり。日中もしばらく降ってたし。今日も寒い〜。週末も珍しく短時間とは言えかなり強い雨が降ったり、変な天気が続いてます。
さて、引越し後、大分落ち着きました。問題といえば、コンロが弱ってたくらいかなあ。
湯を沸かすのに1時間くらいかかったりして。気付いたのが夜だったので、次の日に大家さんに見てもらって(言葉があれなので階下の人も巻き込んで大騒ぎに)、コンロがおかしいことを証明すべく、また沸かない湯を二人で眺めたり。。で、その次の日に、新品のオーブンコンロを買ってきてガッポリ入れ替えてくれました。テンションの高いおっちゃんなので、何をするにもでかい声で大騒ぎ+大爆笑になるので、結構楽しい。(えーと、大家さんはジャージ着て車高の低いフェラーリだかを数台もってて陽気でバツイチで毎日バタバタしてるんだけど何が本職だかよく分からん。というと、感じが分かってもらえるでしょうか。)


あと、ゴミ問題とかかなあ。ドイツは分別がきっちりしてて、どの家も軒先に大きなゴミ箱が何種類か並んでるわけです。生ゴミとかリサイクルとかあるんだけど、どの家にもあるはずの、「その他のもの(何でも入れていい)」万能箱がうちにはない! 掃除で出たようなゴミをどこに捨てるか尋ねたら、「おれも詳しくないから〜。その黄色(リサイクル用)のじゃね?」とか白を切られて、「???」。あとでタンデムのおばちゃんなんかに聞いて分かってきたのは、その万能箱だけは回収してもらうのにお金を支払わなくてはならないそうで、それが嫌さに設置してないんじゃないかと。。
他にも、暖房に関して非常に細かかったりして、大家のおっちゃんが公共料金的な支払いに関しては「しわい」ことが分かってきました(^_^;)。店子に対する面倒見はいいから、まあ別にいいんだけども。


週末は、日本映画の催し物があるということで誘われて、タンデムのお相手の方やそのご家族と映画へ。ダンナとも。急に決まったしネット使えないので前調べもできず、題だけで適当に決めて3本見る。


涙そうそう…前調べしてたら絶対行かん。見たあとおばちゃんと話しても、「ありえないよねー」と二人で笑ってしまう点多し。そうそう、「日本では、相手をバンバン叩くものなの?」とこちらが気付かない点で受けていた。


靖国…ダンナと見る。高知(同郷!)の刀鍛冶のじいちゃんが印象的。
(以降、シーンの説明や私の独断も入るので、真っ白な心で見たい人は読まないでください。観てから時間が経ってるので、場面や台詞などについて不正確な部分があるかもですが、ご容赦を。しかし、また書きすぎた…。)


話の流れや編集など、ちょっと作りがアンフェアかなあという印象。(といっても想像していたよりは穏当。)反対派だけ、理論武装した若めで知的な人を取り上げてたり。(アポ取ったんでしょうね。)賛成派はそのへんで適当につかまえた酔っ払いのおっちゃんとか。
字幕がついた場合の印象の変化も気になる。インタビュアー(たぶん中国人監督)の日本語の質問は、観客として見てても、日本語として分かりにくい・聞き取りにくいことが多い。刀鍛冶のじいちゃん(90歳!)は、ほんとに高知でよく見かける感じの、人のいいじいちゃんで、耳が遠いうえに土佐弁以外は聞きとりにくそう。外国人の日本語に対しての遠慮もあって、(あるいは耳が遠いから会話が続かないのに慣れてて)、質問が聞き取れなくても聞き返したりせずにだまってるんだろなーという場面が多かった。これが、字幕になると、「監督が積極的に理路整然(翻訳字幕だとそう見える)と質問を続けても、じいちゃんはその質問に答えたがらず、だまりこむ」という構図になってしまう。他にも、「やすみの日に…」という質問を聞き違えて、じーちゃんは「え?やすくに?」と答えて(^_^;)。靖国に関する撮影中だし耳が遠いんだから変な聞き違えじゃないのに、字幕だと「似ている言葉の聞き違え」部分が消えるから、「なんでも靖国と聞こえてしまう、靖国にとりつかれてるじいさん」みたいに見えるよ!と、またはらはら。(私はドイツ語字幕の正確な読み取りはできないので、上記の部分ちゃんと訳されてるかもしれませんが、多分ないよねー。英語字幕版DVDでも出たら、欲しい所です。)
じいちゃんは人がよくて、あ〜調子に乗っちゃったよ〜というシーンも多く、着物着て刀振り回したりぶっそうな詩吟を唸ったり。刀に靖国とか名前をつけて、監督に「なんでそんな名前?靖国がそんなに大切なんですねー」とか言われて、「そりゃあんた、あんたが靖国刀匠に関する撮影してるから、サービスでそんな名前つけただけじゃんよー」と思う私。
こういうじいちゃんの人のよさとか、誤解を受けやすい土佐県民のいごっそうさみたいのが、変な方向に曲げられて観客をミスリードする作りになってるように思われて、はらはらおろおろせずには見てられない。と同時に、じいちゃんの善悪を超越したようなスケールに、なごみもしたけど。もっと日常生活とかご近所づきあいとか家族とか、色んな視点からこのじいちゃんを撮ったドキュメンタリーを見てみたいです。
とにかく、私は同郷ということもあり、色んな知人が思い出されるしで、平常心で見られませんでした。誰か公平な目で映画を見た人に、感想を聞きたいもんです。



殯の森…うーん、前半と後半部にギャップあって、ちょっと無理があるなーという感じ。きれいな映画なんだけど。タンデムのおばちゃんの息子(20歳くらい)だけは"Sehr stark, sehr toll!"と気に入ってたようだけど、できた子だからご愛想かも。


しかし、タンデムのおばちゃんは、私の帰国が近いということでエンジンかかって、忙しいのにどうやら無理に時間を作って一緒に何かしようとしてくれて、とても有難いんだけども、おじちゃんとか家族に皺寄せがいってるかも??と気になり始める。おじちゃんは体調悪いのに、色々駆出されたり、店番させられたりで、恐縮。恩返ししないと。