ドイツでドドイツ

という駄洒落を書きたいがためというわけではなく、まあそれもありますが(^_^;)、先日に事情があって蕎麦を茹でてたら、そういや蕎麦の都都逸があったなあ、昔好きなのを幾つか諳んじてたなあと思い出しました。で、なんとなく気になり始めて、まだ憶えてたり、部分的に憶えているものをネットで探したり、別の面白いのを見つけたり、という物をまとめてみました。


蕎麦の都都逸はこれ:
信州信濃の新そばよりも あたしゃあんたのそばがいい
これ前半が『し』の頭韻ですね。内容も響きもよくて、頭から離れません。


他にも有名筋はこんなところでしょうか:
恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす
三千世界の鴉を殺し 主しと朝寝がしてみたい
お前百までわしゃ九十九まで 共に白髪の生えるまで
人の恋路の邪魔する奴は 犬に喰れて死ぬがいい
丸い玉子も切りよで四角 ものも言いよで角がたつ
有名筋の都都逸には情熱系が多いですね。


ダンナに捧ぐ:
惚れた数から振られた数を 引けば女房が残るだけ
夢でもいいから持ちたいものは 金の成る木といい女房
うちの亭主と炬燵の柱 なくてはならぬがあって邪魔
帯も出来たし箪笥も出来た そろそろ旦那と別れよか
面白いときゃお前と二人 苦労するときゃ わしひとり
こんな亭主にゃチトあきたけど 何んせこちらもかなり年


ちょっと色っぽいの:
主と私は 玉子の仲よ わたしゃ白身で黄身を抱く
嫌なお方の親切よりも 好いたお人の無理が良い
あの人のどこがいいかと尋ねる人に どこが悪いと問い返す
お酒飲む人 心から可愛い 飲んでくだまきゃなお可愛い


ごもっとも:
色が黒うて惚れてがなけりゃ 山のカラスは後家ばかり
白だ黒だと喧嘩はおよし 白と言う字も墨で書く
親の気に入り私も惚れる 粋で律儀な人はない
こうして こうすりゃ こうなるものと 知りつつ こうして こうなった


分析系?:
はげ頭 抱いて寝てみりゃ可愛いものよ どこが尻やらアタマやら
お医者の頭に雀が留まる 留まる筈だよ籔だもの
戀という字を分析すれば いと(糸)し いとしと言う心
「川」という字はそりゃ後のこと せめて「り」の字に寝てみたい




といったところ。都都逸には色っぽいのを超えてエロイものがかなり多いのですが、(元々お座敷とかで唄われるものなわけで)、私はあんまり露骨なのよりも、この程度のが好きですね。
ではでは、お粗末さまでした。(しかし私って古臭いなあ…。)