午前中は英語の

クラス。先生が大抵何かしら目新しい題材を持ち込んでくれる。今日は、ミステリー。

  • #1. とても高いビルの40階に住んでいる男がいる。毎朝彼は一階までエレベータに乗って降りる。ところが、帰宅した時には、エレベータで20階まで行ってから残りを階段で上らないとならない。さて、なぜでしょう?
  • #2. ある部屋の中で女が首をつっているのが見つかった。足から床まで3フィート離れている。窓もなく、唯一つのドアは施錠されている。部屋は空っぽで梯子もないし家具もない。一枚の紙切れが残っているだけである。さて、何が起こったのでしょう?
  • #3. 刑事が緊急の連絡を受け取った。ひどい交通事故があり、子供と父親が大怪我をしたというのだ。刑事は報告書をまとめ何が起こったかを解明するために呼ばれたのだが、到着してその親子を見たとたんに、この子供は自分の息子だから誰か他に人を呼ぶよう、そこにいた警官に頼んだ。さて、刑事とその親子との関係は?

1と2はヒントを貰って、回答。3番目は私は知っている問題だったので、ヒント係に回る。しかし、みんな、分からない分からない。(ゲイカップルとか、精子バンクとか色々でましたが、そういうのじゃないです。)どの問題も、答えが分かっても、イマイチだまされた感じですっきりした顔を誰もしませんでしたね。そう言えば。
The House on Mango Street (Vintage Contemporaries)
で、お昼に授業を終えて、自転車を飛ばしてハーバードへ。そこでお昼を食べて、短編のクラス。フィッツジェラルドの短編は、JSが完全に映画の"Leaving Las Vegas"を投影して「アル中の男と離れられない女」という見方をしていて、(気持ちはまあ分かるけど(^_^;))、熱く語ってて面白かった。Sandra Cisnerosも、いいよねえ、という話に。議論する内容じゃないので、皆で「いいねえ、いいねえ」と言い合ってました。いやでも、ほんとにいいです。詩的で響きがよい文章で。今回のクラスの、最大の収穫かもしれん。この本(右)を読みたいねえということに。



えーと、冒頭のミステリーの解答です。白地で書いてるので、カーソルあてて反転させてくださいな。
#1. (答え)その男は実は非常に背が低く、なんとエレベータのボタンに途中までしか手が届かないのだ。降りる時は1F押せばいいけど、帰りは20Fまでしか手が届かないのだった…。
#2. (答え)その1枚の紙切れというのが、製氷屋からの領収書だそうで…。3フィート強の氷(かドライアイス)の塊りを購入して、それに乗って首をつったと…。
#3. (答え)その刑事は、「お母さん」なのです。
私はこの3番目のクイズの別バージョンを聞いたことがあって、それは刑事じゃなくて当代随一の脳外科医、という設定でしたね。いずれも、「女性の職として不適当」という無意識の性差別(は言い過ぎか。発想?)を使った、よいクイズです。ところで、どちらも英語で聞いたんですが、英語だと会話調(直接話法っつーんですかね?)でも何の問題もないんだけど、日本語に書き換えようとすると絶対無理だと分かりました。男女の口調がカッチリ分かれてるので、ともかく不自然になるので。

さて、「なんじゃそりゃ」って感じでしょうかね(^_^;)。私が考えたんじゃないんでご勘弁を。