は、はめられた〜。

午前は、短編の授業。10分くらい遅刻したけど、誰もいない。全員遅刻でパラパラと時間差で集まる。先生、40分くらい遅刻。もう、なあなあとしか言いようがない。ハーバードの建物のカフェでやってるんだけど、そこの店長(?)が今日で仕事が最後だそうで、客へのお礼にとアイスを配ってた。ラッキー。今日は以前の生徒で今回はクラスを取ってない友人も参加。短編慣れしてる人なので、議論が締まってて良かった。あ、あと他の生徒から色々とプレゼント貰って、嬉しいなあ。
今日は生徒が、ニュートン市にある先生のマンションに招かれている。授業後、タクシーに乗る。タクシーの運ちゃんに、ガンガン話しかけ、今日の短編の内容について議論する先生。すげえ。どこに行っても、先生っぽい。黒人の運ちゃんで、見解が興味深かった。
そして、まずは先生オススメの中華料理屋へ。なかなかおいしかったです。店長さんが多才な人で、店内を過剰にデコレートしている。お祖父さんの世代に移民して来たそうで、その頃の逸話とか聞く。何を見ても興奮して話し続ける先生。中国人のタオはあれこれ聞かれてめんどくさそう。(若いしマイペースだし。)時間が結構たって、ようやく先生のマンションに移動。
先生のうちはとてもキレイ。部屋に作り付けの洗濯機がある場所を初めて見た。(普通は結構高い場所でも共同ランドリーなのだ。)沢山の絵や小物がそこかしらに飾り付けられている。ともかく、色彩に溢れた装飾的な部屋。特に、一枚一枚の絵の説明を順にされる。これは誰それの絵でどこで買って、いくらしたとか。かれこれ大小30枚以上あったかなあ。額縁に入れているポスターも多い。
先生は近々引っ越しする予定で、高い場所の絵は届かないから下ろして欲しいと言う。で下ろし始めると、新聞とか包装用紙を渡されて、「じゃあ、絵を全部梱包して、そこに置いてね」。
や、やられた…。そりゃ、引越しするからその時には梱包手伝ってね、とか前々から言われてたんだけど。今日は誕生祝いをする、とか言ってたので、誘われた時には誰も引越しの手伝いだと思ってなかったのに。ちょっと、はめられた気分。
最初に絵の値段とか有難みを説明した後で、「高い場所の絵を下ろして」、で全部の絵を下ろすようにもってかれて、次に「梱包よろしく」と、徐々にエスカレートする所が、心憎い。
とか、ブツブツ皆で言いながらパッキング。(結構、作業が手荒かったり(^-^;)。)
で、作業が終わりに差し掛かると、新たな梱包材料がどんどん出てきて、「陶器とか小物をくるんでダンボールに詰めてくれるかしら。」
まあ友達同士でやるから楽しいんだけど、時間もそこそこ遅くなって、みんな遠くに住んでるしご飯も作らないかんし、こりゃなんぼなんでもねえ、と言う話になる。(そのままいると、夜中まで梱包させられそうな勢いなのである。大体、梱包させたきゃ、最初からそう言われても皆ちゃんと集まるし、計画立てて早めに開始できるから、誰も嫌な顔しないのに。)誰も帰りたいと言い出せないので、憎まれ役を買って出て、今日のところは帰りたい旨述べる。と、結構まじで嫌な顔されて微妙な態度取られる。全く大人げないんだからさ。そんでも、割れ物類を2箱ダンボールに詰めて、少し持ち直す。
しかし、私の今後の課題は、いかに丁重に礼儀正しく相手の申し出を断るか、だなあ。英語だと特に加減ができなくて、直接強く言い過ぎて、最近ただの無礼者だもんなあ。
で、そんなこんなでお暇しまして、電車でニュートンハイランドからはるばる自転車を置いてるハーバードまで戻る。電車の中でもみんなで今日の問題点・今後の課題・傾向と対策など語り合う。これがまた楽しい。っていうのは負け惜しみとかではなくマジです。なんか上のだけだと悪い先生みたいだけど、そんなことなくて、「先生」としては非常に良いし、キャラが濃くてどうしても付き合いも濃くなって色々楽しいけど問題点も出てくる人なわけで。人の付き合いってそういうもんですよね。多少えげつなくもなるし、摩擦もあってなんぼ。その付き合いに巻き込まれる中で生徒同士の連帯とか分かち合う物が非常に多くなって、それはそれで色々話すネタになって互いの理解も深まり楽しいわけです。色んな国の友達同士、こんな微妙な話をすることになるとは、という話を常にしてるし。この先生のクラスを通して、ほんと、いい友達になってるもんなあ。
「この先生の振舞いがこんななのは、実は我々生徒を困った状態に陥れ、色々なネタを提起して共同作業させることで、我々の英語力を上げようとする、ESL教師としての深謀遠慮なのではないか」という説まで出ているくらい。(こういう、しょむないこと言うのは私ですが。)
帰宅は8時過ぎ。結構長い一日だった。そして、文句言った割には結構楽しかった。