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"Quills" DVD。Elizabethで目をつけたGeoffrey Rushの主演。他、ケイト・ウィンスレットなど。精神病院に軟禁されたマルキ・ド・サドが、あらゆる手段を使って書き続ける様子を、彼の強いキャラクターに巻き込まれる周りの人間模様とともに描く。以前にサドの著作を読んだ時は「ほとんど求道的で、ここまでやるんならかえって爽やか」という印象をもったけど、この映画もそのまんま。色っぽくて反骨的で悪ふざけ好きな、むちゃくちゃかっこよくてチャーミングなサドにうっとり。ただ、映画全体としてはどうだろう。目新しい部分がないし。演技達者を集めてそれに集中しているせいか、それ以外の部分がいまひとつ。敵役の印象が弱い。表現の自由vs表現者の責任、という視点でも、サドの著作で堕落する部分の描き方が説得力がない。とか。全体的にあちこちバランスが悪い感じが。
とにかく、主役陣の演技はすごい。濃くて疲れるくらい。Ｒ指定ですが、いやらしくないです。人によっては気持ち悪いという人もいるかもなあ、くらい。