Antonia's Line

Antonia's Line [VHS]
オランダ映画フェミニズム映画なんでしょね。1996年のアカデミー賞外国語映画賞受賞。人に薦められて見ましたが、なかなか面白かったです。逞しい女一代記というか、題名通り彼女から連綿と続いていく女達の物語でしょうか。
Antoniaは娘をつれて20年ぶりに田舎に帰る。保守的な(同時に見てみないふりをする)田舎の空気の中で、自分の思った通りの行動をする親子に惹きつけられる人もいれば、眉をひそめる人もいる。Antoniaの娘は「子供は欲しいけれど夫はいらない」と言い、親子で後腐れない男を見つけに町に行って、見事妊娠したり。
Antoniaの元に集まる人たちは、知恵遅れだったり、周囲には全く受け入れられない価値観を持っているものだったり、被差別者…というとなんだなあ、アウトサイダー達がこの女系の一家を中心に共同体を作ります。その大らかに営まれる生活は、ユートピアを思わせて、希望が持てる作品ですね。