Whale Rider

去年のアカデミー授賞式で、面白そうだなあと思ってたのをようやく見た。とってもよかったです。ニュージーランドのマオリ部族という鯨乗りの伝説を持つ部族、その族長は代々長男に受け継がれていたが、双子の弟の死と伝統に反発して父親が家を出ることで、一人残った少女、その少女を跡取りとしては認めようとしない頑固な祖父…。
基本的には祖父と孫娘の物語で、子供向けかと思いきや、背景の描写もしっかりしていて、ジェンダー、伝統と近代化、家族・親子の葛藤など、とても普遍的で、時に居たたまれないような気持ちになったり。
マオリ族の人々はなんだか親戚のおじちゃんに似ていたり（出身のせいもあるかな、親戚は割と南島系の顔立ちも多い。高知っつったら鯨の県だし(^^;)）、弔いの歌声が読経にそっくりだったり。その文化は、沖縄やアイヌとの類似を思わせたり、と色々と興味深い。
アカデミーは主演の少女が主演女優賞に最年少でノミネートされていたのだけど、ほんっとにこの少女はすごい！のでした。